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2021年5月13日 (木)

認知バイアスについて


本気道場生のKと申します。

 

現在は中小企業診断士の一次、二次試験合格に向けて勉強会中ですが
特に二次試験において、設問の読み違いで
解答の方向性が模範解答大きく異なっている時があります。

 

読み飛ばしや解釈の錯誤など要因は様々ですが
二次試験は一次試験と異なり、選択式で解答が予め

用意されておらず制限されているのは文字数なので
いくらでも飛躍した解答ができてしまうのがたまに怖く感じます。

 

 

 

●認知バイアスについて

 

先日の本気道場通年講義の時に
青木先生から認知バイアスについて、お話を聞く機会かありました。

 

人間が陥りやすい認知バイアスを予め知っておけば
解答作成に役立つかもと思い、認知バイアスについて

調べて見る事にしました。
そして、インターネットで調べただけでも

下記認知バイアスが検索結果に出てきました。

 

・透明性の錯誤
・ハロー効果
・現状維持バイアス
・自己中心性バイアス
・自己奉仕バイアス
・アンカリング
・代表性バイアス
・一貫性バイアス
・コンコルド効果
・ツァイガルニク効果
・ダニングクルーガー効果
・確証バイアス
・フレーミング効果
・バーナム効果
・後知恵バイアス
・正常性バイアス
・偽の合意効果
・投影バイアス
・事前確率無視
・感情バイアス
・生存者バイアス

 

ご存知の方も多いと思いますが「バイアス」は「偏り」の意味で
主に思考の偏りを意味しており、視野が限定された状態で

物事を考えることだそうです。

 

診断士試験における設問の解釈を己の狭い経験や

価値観で解釈をして読み違いをする事が該当しますね…

 

上記バイアスはどれも自分が陥った経験があり
人間はどのようなバイアスに陥りやすいのか知る事で
実際に物事を考えて判断する際に、認知バイアスを留意する事で
より正確な判断が出来るようになると感じました。

 

全部はご紹介しきれませんが、
この中で個人的に興味深いと思った「生存者バイアス」について
このブログにてご紹介したいと思います。

 

 

 

●生存者バイアスとは

 

何らかの選択過程を通過した人・物・事のみを基準として

判断を行い通過に失敗した人・物・事を踏まえた正確な

判断が出来なくなる選択バイアスの一種だそうです。

 

 

 

●活用事例その1

 

当該バイアスについて次に紹介する活用事例があったそうです。

 

時は第二次世界大戦中、連合軍はドイツの

戦争継続能力を低下させるため
連日イギリスの各飛行場から爆撃機を出撃させ
ドイツ占領下の工場等を攻撃していたそうです。

 

イギリス空軍はアブロランカスター
アメリカ空軍はB17という4発の大型爆撃機を運用しておりどちらも最高速度、防弾性、爆弾搭載量など主要な性能は当時の世界水準的と比較してもほぼ問題ありませんでした。

 

しかし、当時のドイツ占領下への作戦は
占領下に配備されたドイツ空軍のメッサーシュミットBf109戦闘機の要撃や
熾烈な対空砲火で爆撃機に甚大な被害が出ていました。

 

そのため、ドイツ空軍の戦闘機から爆撃機を護衛するため
戦闘機を随伴させることを検討します。

 

しかし、当時イギリス空軍が運用していた

ホーカーハリケーン戦闘機やスピットファイア戦闘機などの

ヨーロッパの戦闘機は主に欧州戦線における陸続きでの

作戦行動を想定し設計させていたため
全般的に航続距離が短く、ドーバー海峡を渡って爆撃機の

護衛作戦を行うには航続距離が不充分でした。

 

陸続きを想定していたのは、戦線が移動したら使用する

陸上の飛行場の場所を戦線の近くに変更し
破壊された飛行場を復旧するか、新しく飛行場を建設すればよいためです。

 

余談ですが、日本海軍戦闘機などの航空機は島嶼防衛や
洋上での軍艦に対する攻撃を想定していたたため
相対的に航続距離は長い飛行機が多く開発、運用

されていました。

 

また、アメリカ空軍も航続距離で要件を満たすのは
P38ライトニングぐらいで、護衛戦闘機も充分では

ありませんでした。

 

※全くの余談ですが星の王子さまの著者
アントワーヌ・ド・サンテグジュペリが操縦していた

戦闘機として有名ですね。

 

 

 

このような状況下、技術者達も爆撃機の被害を最小化するため
爆撃機の防御力強化などを検討します。

 

そのため、作戦終了後被害を受けて帰投した爆撃機の

被害状況を調査して戦闘機による銃撃を

激しく受けている箇所に、装甲を追加する事を検討します。

 

 

これに対し、同じく協力依頼を受けていた
エイブラハムウォールドという数学者は異なる提案をします。

 

それは帰還した爆撃機が銃撃を受けていない箇所を

補強することでした。

 

ウォールドは被害状況の調査範囲が
任務から「生還した」爆撃機しか考慮しておらず
撃墜された爆撃機が損害評価に入っていないと述べました。

 

また、帰還した爆撃機が激しく銃撃を受けた箇所は
爆撃機が損傷を受けても帰還できる箇所を表していると

述べたそうです。

 

つまり、帰還した爆撃機が損傷していない箇所を

被弾した爆撃機はその被害が致命的だったため未帰還

撃墜されてしまったという分析結果だそうです。

 

 

 

これは生存者バイアスにおける何らかの選択過程を

通過した人・物・事のみを基準とする事が
この事例において「帰投した爆撃機のみ」が基準と

なっている事になります。

 

たしかに、撃墜された爆撃機は被害状況について
調査のしようがありませんが、人間が陥るバイアスを

留意し起きている状況を具体的、論理的に類推すれば
なにを優先してやるべきか明確にできる事例だと

私は思いました。

 

 

 

 

●活用事例その2

 

また、生存者バイアスをもう少し自分の身近な事実に

当てはめると自分が通おうとする予備校の選定になると

思います。

 

 

 

例えば公認会計士や不動産鑑定士など難関資格を目指す際に
「A予備校か合格者数最多」という情報があったとします。
合格者が最多で、合格者の1万人中、5千人がA予備校の

合格者だとすれば、たしかにA予備校が上記資格の受講者を

合格させる力が業界で最もあると多くの方が感じると思います。

 

しかし、これは生存者バイアスにおける
「合格者」のみが判断基準となっている事になります。

 

仮にA予備校の不合格含めた総受講者が
合計5万人だとしたら合格率は10人中1人の10%になります。

 

 

 

一方、B予備校の合格者が千人だとします。
仮にB予備校の不合格含めた総受講者が
合計2千人だとしたら合格率は2人中1人の50%になります。

 

そうした場合、最初はA予備校に行こうとしていた判断も

変わってくるのではないかと思います。

 

 

 

●さいごに

 

何かの判断をする際に、恣意的な編集がされていない
事実情報を収集するのはとても重要な事であり
情報発行者をチェックする事がとても重要になります。

 

 

ですが、ただ単に事実を集めるだけでは不充分で
情報から正しく物事を判断する知識や能力も必要だと

先述した事例を知り改めて感じました。

 

 

 

 

以上、今回は認知バイアスについてご紹介させて頂きました。
最後までお読み頂きありがとうございました。

 

 

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