« 日々の仕事で想うこと | トップページ | 来年に向けて »

2012年8月21日 (火)

事例Ⅰ的実体験

東京道場のhamaです。先週1週間は夏休みだったのですが、道場のメンバーと図書館にこもり一日10時間の勉強マラソンを行い、すでに夏バテぎみですthunder

 

 

  

さて、僕は、現在、IT系企業の経営企画の仕事をしておりますが、以前は、医療関連の会社に勤めておりました。その会社は医療機器のリース、ベッドサイドのレンタルテレビ、調剤薬局に給食と、やってることはまさに「ザ多角化」。僕はそこの調剤薬局部門に勤めていました。
 入社したときに400名だった会社が退職時には3000名。未上場から東証一部上場に上がっていく高揚感、人数が増えるにつれて変わる
マネジメントスタイルと変化に対応できない/したくない人たちの不満、大きくなるにつれ失われていく個人的なつながりによる有機的連携という強み、といろいろな経験をさせてもらいましたが、そんな中で名古屋の150名くらいの中小企業を買収した時の話を、自分自身の2次試験の勉強をかねて(笑)、事例Ⅰの視点でにお話ししたいと思います。あ、下記の内容はいかにも自分がやったように書いてますが、僕と一緒にその中小企業に出向した子会社の社長が実行した内容です。僕は横でサポートしてるだけでした。

 

【フラットすぎる組織に階層化】
 買収前のその会社の組織構造は、社長→店長→従業員、という非常にフラットな組織でした。当時、15店舗だったのですが、さすがに、社長一人ですべての情報をさばくことはできませんし、トラブルが起こった時など十分なフォローができない状況でした。
 なので、店長の力量の薄い店舗では、従業員や調剤薬局の隣にある病医院からのクレームが頻発するなどの問題を抱えてました。
 買収後、名古屋市近辺、岐阜、三河地区等地域ごとに分けてブロック制を導入しました。ブロック長が店長をフォローする仕組みを作ることで、社長への過剰な情報負荷を防ぐことが目的です。当初は慣れないながらも、時間が経つにつれて、ブロックを一つの単位として、交流もさかんになり、ブロック長もマネジメントに慣れていくことで当初のクレーム等の問題も軽減されていきました。
 また、この時に交流を活発化するためにさかんに懇親会を開いたりしたことが、事例Ⅰで「組織活性化」が問われるとつい「懇親会」と飛びつきたくなるDNAを生んだような気もします(笑)

 

 

 

【権限移譲と評価基準】
 買収前は社長がすべての権限を持っていましたが、一部の権限をブロック長、店長に移管していきました。階層化によってある程度の責任を持たせる以上は権限も持たせる、いわゆる「責任と権限の一致」です。また、従来は全店長を毎月一回集めて行っていた会議をブロック長にのみの参加に限定しました。その会議で会社全体の方向性を決めていくので、これもある意味ブロック長のみ権限ですね。

 

 

 

当然、ブロック長に昇格できなかった店長からの不満はあったのですが、ここでブロック長への昇格に一つの明確な基準を設けています。

 

 

 

それは「社歴」です。「えっ!?」って感じかもしれませんが、事情があります。

 

 

 

従来は、社長と一緒に経営の基礎を作り、休日出勤や無茶なローテーションもいとわない社歴の長い貢献度の高いベテラン社員よりも、社歴の浅い社員の方が優遇されていました。調剤薬局の従業員、つまり薬剤師は超売り手市場で採用が極めて困難なのですが、多店舗展開を始めた前社長は、薬剤師の確保のために、能力や経験にかかわらず高給での採用を行っていました。そこで会社として優先すべきロイヤリティが高く、汗をかくことをいとわないベテラン社員を重視することとしたのです。

 

 

 

とはいえ、今までと違うことをやる以上、一部の社員からの反発も当然あり、不満による退職も少なからずありましたが、会社のための汗をかくことのできる人材を評価する方針も浸透し、結果的には、会社の望む方向に進んで行きました。多少の軋轢があろうが、会社の方針にそった評価は、会社を望む方向に前進させる。そう感じた出来事でした。

 

 

 

 あと、経理面、人事面等の経営管理ルールの徹底、鬱になりかけた給与基準の統一、人事ローテーションの効果と標準化の意義、など、書いてるうちにいろんなことを思い出してきたのですが、さすがに疲れてきたのでこの辺で。

 

« 日々の仕事で想うこと | トップページ | 来年に向けて »

中小企業診断士受験」カテゴリの記事

コメント

hamaさん、
Ⅰ事例のように興味深く読ませていただきました。
後半に書かれている買収された会社のベテラン社員が
優遇されない状態で今まで辞めなかった理由は何なんでしょう?
組織の3要素でしょうか?誘因≧貢献となる何かがあったのでしょうか?

まーぶーさん、コメントありがとうございます。

確かにベテラン社員が続けてきた理由も気になりますね。誘因の方が大きかった、という観点で行くと、前社長が「そのうち、のれん分けをして、独立を支援する」という口約束をしていたので、その部分があるかもしれません。あとは単純に、何のかんの言っても会社に対する愛着も大きかったような気がしてます。この辺は組織理論では説明が難しい部分かもですが(^-^;

事例Ⅰが弱い私にとってはものすごくうらやましい経験です。
懇親会、重要ですよね(笑)

カワキタさん

はい、懇親会は大切です。酒はすべてを救います(笑)

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1289921/46779056

この記事へのトラックバック一覧です: 事例Ⅰ的実体験:

« 日々の仕事で想うこと | トップページ | 来年に向けて »

ポチっとポチっと!!

  • にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
    にほんブログ村
    ブログを読んで頂いた皆様、ポチっとポチっと↑お願いいたします。

最近のトラックバック

2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ